クレジットカードの2枚目は何を選ぶ?1枚目との「組み合わせ」で決める選び方

※本記事にはプロモーションを含みます。

こんにちは。しんようノート「リボる部」部長です。

「1枚は持っている。そろそろ2枚目を作ろうか」。そう考えて「クレジットカード 2枚目 おすすめ」と検索された部員さんに向けて、この記事を書いています。

ただ、検索結果を眺めているうちに、少し困りませんでしたか。どのサイトも「おすすめの2枚目はこれです」と何枚も並べてくるのですが、その2枚目が「あなたの1枚目」と組み合わせて良いのかどうかは、どこにも書かれていないからです。同じカードでも、1枚目との組み合わせ次第で「よく効く2枚目」にも「持っているだけの2枚目」にもなります。ですのでこの記事では、「おすすめの1枚」を上から並べるのではなく、組み合わせの考え方をお伝えします。

先に、この記事の結論を三つ申し上げます。

  1. 2枚目は「良いカード」で選ぶのではなく、「1枚目の穴を埋めるカード」で選びます。 埋めるべき穴がないなら、2枚目は必要ありません
  2. 組み合わせの軸は3つです。 ①国際ブランドを分ける、②1枚目に足りない機能を補う、③自分が管理できる範囲に収める、の3つです
  3. 短期間に何枚も申し込むのは避けてください。 申し込みの記録は信用情報機関に一定期間登録されるとされており、2枚目を急いだせいで次の審査が難しくなることがあります

三つ目については、私自身の遠回りが背景にあります。

かつての私は、リボ払いの仕組みを理解しないまま使い、毎月支払っているのに残高が減らない時期を過ごしました。その頃の私は「枚数が増えれば余裕ができる」と思い込んでいたのですが、実際に増えたのは残高と、支払日を見落とすリスクだけでした。

なお、この記事では特定のカードの年会費・還元率・保険の付帯条件を数字で断定することはいたしません。 これらの条件は変更されることがあり、古い数字を信じて申し込むのが、いちばん損をしやすい進み方だからです。お渡しするのは、半年後でも使える、組み合わせの決め方そのものです。

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※特典・審査条件は変更される場合があります。申し込み前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

条件は変わることがありますので、気になったカードは公式サイトで最新の内容をご確認ください。

それでは、一緒に見ていきましょう。

✓ しんようノートの編集方針

当サイトは、公的機関の一次情報を確認して記事を作成し、メリットだけでなくデメリットや注意点も公平にお伝えします。「必ず審査に通る」といった断定的な表現は使用しません。支払いにお困りの方には、公的な相談窓口もご案内しています。

目次

1. その2枚目は、本当に必要でしょうか

最初に、少し水を差すような話をします。ここを飛ばして比較に入ると、「なんとなく良さそうだから」で選んでしまうからです。

1-1. 2枚目が効いてくる、3つの場面

私の経験上、2枚目が本当に役に立つのは、次の3つの場面です。

  • 1枚目が使えない場面に出会ったとき:クレジットカードには国際ブランド(Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Clubなど)があり、お店やサービスによって使えるブランドが異なる場合があります。特に海外や一部のネットサービスでは、「持っているカードのブランドが対応していない」ということが起こり得ます
  • 1枚目に足りない機能があるとき:旅行にまつわる保険が付いていない、生活圏のお店で優待が効かない、公共料金の支払いでポイントが付かない、といった「穴」です
  • 支払いを分けて管理したいとき:生活費と仕事の経費、あるいは固定費と変動費を分けると、家計簿をつけなくても明細が勝手に分類されます。地味ですが、かなり効きます

この3つのどれにも当てはまらない場合、2枚目を持つ理由は「なんとなく」に近くなります。

1-2. 逆に、2枚目を急がないほうがよい場合

次に当てはまる方は、いったん立ち止まっていただくのが安全だと思います。

  • 現在、リボ払いや分割の残高があり、毎月の支払いに余裕がない
  • ここ半年以内に、支払いが遅れたことがある
  • すでにカードを2枚以上持っていて、それぞれの支払日を即答できない
  • 直近3か月以内に、他のカードやローンに申し込んでいる

いずれも、2枚目を増やすことがそのまま負担増につながりやすい状態です。

特に最後の項目は審査にも関わりますので、6章で詳しく扱います。過去に審査で通らなかった経験がある方は、その理由を先に整理しておくほうが近道です。考え方はエポスカードの審査に落ちた理由を解説した柱記事(/epos-shinsa-ochita/)にまとめています。

1-3. 「枚数」ではなく「役割」で数える

私が2枚持ちを考えるときに使っている物差しを、一つ共有します。枚数ではなく、役割の数で数えるというやり方です。

  • メインカード:日常の支払いを集約する。ポイントもここに集める
  • サブカード:メインが使えない場面を埋める。特定の場面でだけ出す

この2つの役割が埋まっていれば、それ以上は基本的に不要です。3枚目が要るとすれば、「役割が3つある」と説明できるときだけです。逆に言えば、役割を説明できないカードは、持っていても働きません。

2. 組み合わせを決める、3つの軸

次は「何を基準に選ぶか」です。軸を決めずに比較記事を読むと、特典の数が多いカードがいちばん良く見えてしまいます。

ですが、使わない特典は0円の価値です。

2-1. 軸①:国際ブランドを分ける

いちばん実利があり、いちばん見落とされやすい軸です。

2枚とも同じ国際ブランドにしてしまうと、「使えない場面」が2枚とも同時に発生します。 1枚目のブランドを確認して、2枚目は別のブランドを選ぶ。これだけで、日常で困る確率がかなり下がります。

一般的な傾向として、Visa・Mastercardは世界的に加盟店が多いとされ、JCBは国内および一部地域での優待に強みがあるとされています。

ただし、加盟店の状況や対応するサービスは変わりますので、この点も断定はいたしません。ご自身がよく使うサービスの決済画面で、どのブランドが並んでいるかを一度見てみるのが、いちばん確実な確認方法です。

もう一つ、システム障害や利用停止が起きたとき、別ブランドの2枚目があると生活が止まりません。 私は一度、旅先で1枚目が急に通らなくなったことがあります。

2-2. 軸②:1枚目に足りない機能を補う

2つ目の軸は「補完」です。同じ強みのカードを2枚持っても、強みが2倍になるわけではありません。確認していただきたい「穴」は、おおむね次の5つです。

  • 旅行にまつわる保険:付いているか。付いている場合、自動付帯なのか利用付帯なのか
  • 生活圏での優待:よく行く店・よく使うサービスで割引や優待があるか
  • 公共料金・通信費の扱い:支払いに使えるか、ポイントの付与対象か
  • 家族カード・ETCカード:発行できるか、年会費の扱いはどうか
  • ネットショッピングでの還元:よく使うモールやサービスと相性がよいか

このうち、多くの方にとって効いてくるのは「生活圏での優待」と「保険」の2つだと感じています。空港ラウンジのような特典は、年に何度も飛行機に乗る生活でなければ出番がありません。私はSFC(スーパーフライヤーズカード)を持っているのでラウンジの快適さは実体験として知っていますが、年に1回の帰省のためにその特典を目当てにするのは、割に合いません(ラウンジの種類ごとの違いは、空港ラウンジ特典の使い方をまとめた記事(/epos-airport-lounge/)で整理しています)。

保険については、「自動付帯」と「利用付帯」の違いを必ずご確認ください。旅行代金をそのカードで支払った場合にのみ有効とされる形もあり、持っているだけでは適用されない場合があります。

2-3. 軸③:自分が管理できる範囲に収まるか

3つ目は、地味ですが最も事故に直結する軸です。

カードが2枚になると、確認すべきものが2倍になります。

締め日、支払日、引き落とし口座、利用可能額、年会費の請求月。これらを把握しきれなくなった瞬間に、残高不足による引き落とし失敗が起きます。そして、残高不足で1日遅れただけでも、記録の上では「遅れた」ことになり得ます。 カードの格や枚数は信用情報に有利に働きませんが、遅れは正直に記録されます。私が2枚持ちを始めたときにやったのは、引き落とし口座を1つにまとめることでした。入金を前日までに済ませる習慣づくりについては、締め日・支払日と引き落としの仕組みを整理した記事(/epos-shimebi-shiharaibi/)をご覧ください。

3. 組み合わせのタイプ別・一覧比較

ここで、2枚目の選び方を「組み合わせのタイプ」として表に並べます。

この表には、特定のカード名と金額を載せていません。

年会費や還元率、優待の内容は変更されることがあり、記事に書いた数字が古くなった時点で読者に損をさせてしまうからです。また、順位づけをした一覧表は「1位のカードが自分にとっても1位だ」という誤解を生みやすいものです。ですので、組み合わせの構造として整理します。ここが分かっていれば、どの比較サイトの一覧表を見ても、自分で読み解けるようになります。

組み合わせのタイプ 2枚目に求める役割 主な確認ポイント 注意点 向いている人
①ブランド分散型 1枚目と違う国際ブランドを持ち、使えない場面をなくす 1枚目のブランド/よく使うサービスの対応ブランド ブランドを分けただけでは還元は増えません 海外に行く人/特定のネットサービスをよく使う人
②生活圏補完型 よく行く店・よく使うサービスでの優待を足す 優待の対象店舗・対象サービス・優待の内容 生活圏が変わると価値が下がります 通う店が決まっている人/地域の利用が中心の人
③旅行・保険補完型 1枚目にない保険や旅行系の特典を足す 自動付帯か利用付帯か/補償の対象と期間 付帯条件は変更されやすく、過去情報のコピペは危険です 出張・旅行が多い人
④ポイント集約型 1枚目と同じ経済圏に寄せ、ポイントを一本化する 貯まる先が共通か/交換先と有効期限 ブランドが同じになりやすく、①の効果は得られません 特定のポイント経済圏を使い込んでいる人
⑤用途分離型 支払いを2系統に分け、明細で管理する 引き落とし口座/明細の見やすさ/利用通知 管理の手間が増えます。口座は分けすぎないことが肝心です 経費と生活費を分けたい人/固定費だけ分けたい人

※上記は一般に案内されている内容をもとにした整理であり、条件は変更される場合があります。最新の内容は各カードの公式サイトでご確認ください。

表だけでは判断しきれないと思いますので、読み方を2つ補足します。

1つ目。①と④は、同時に成立しないことがあります。 同じポイント経済圏でカードを揃えると、国際ブランドの選択肢が限られる場合があるからです。どちらを優先するかは海外や特殊なサービスをどれだけ使うかで決まり、年に一度も海外に行かない方であれば④を優先しても実害は小さいと思います。

2つ目。⑤は、2枚目の目的として最も過小評価されています。 ポイントも優待も増えませんが、家計の把握という点では最も効きます。 私は固定費(通信費・光熱費・サブスクリプション)を1枚に寄せ、変動費をもう1枚にしています。これだけで、毎月の固定費の合計額が明細を開いた瞬間に分かります。

条件は変わることがありますので、気になったカードは公式サイトで最新の内容をご確認ください。

3-1. 1枚目の「穴」を10分で洗い出す方法

タイプを選ぶ前に、必ずやっていただきたい作業があります。

1枚目の穴を、実額で確認することです。

私も2枚目を検討するときは必ずこれをやります。手順は次のとおりで、紙でもスマホのメモでもかまいません。

  1. 直近3か月の明細を開きます。 会員専用サイトで確認できます
  2. 金額の大きい支払いから順に、上位10件を書き出します
  3. その10件について、「ポイントは付いたか」「優待は効いたか」を確認します
  4. 付かなかった・効かなかったものに印をつけます
  5. 印がついた支払いの合計額を出します

この合計額が、あなたの1枚目の「穴」の大きさです。仮に3か月で12万円分に印がついたとすれば、年間ではおよそ48万円がカードの強みの外にあることになり、2枚目を検討する価値は十分にあります。逆に、印がついたのが3か月で1万円程度であれば、2枚目を作るより1枚目を育てるほうが、確実に前に進みます。

なお、私はこの作業で、解約し忘れていた月額サービスを2つ見つけたことがあります。

3-2. ポイントは「分散」より「集約」が効くことが多いです

2枚持ちでよくある誤解を一つ、正確にしておきます。

「2枚に分けて使えば、ポイントが2倍になる」ということはありません。支払いを2枚に分けると、貯まるポイントも2か所に分かれます。 分かれた結果、それぞれが交換に必要な単位に届かず、有効期限を迎えてしまう。これが2枚持ちの典型的な失敗です。

付与率・交換レート・交換単位・有効期限は変更される場合がありますので数字は書きませんが、「交換できる単位に届かなければ0円」という構造は共通です。ポイントに関しては、次の考え方をおすすめします。

  • 日常の支払いは、原則としてメイン1枚に寄せる
  • サブカードは「メインが使えない場面」と「サブのほうが明確に有利な場面」だけで出す
  • サブで貯まったポイントの交換先と有効期限を、発行時に一度だけ確認しておく

エポスポイントの貯め方・使い道・失効を防ぐ方法については、使い道と交換先をまとめた記事(/epos-point-koukan/)に詳しく整理しています。ポイントのために支出を増やさないという原則は、枚数が増えても変わりません。

4. タイプ別の向き・不向き|あなたはどれに当てはまりますか

ここからは「あなたの場合はどれか」を考えます。順位ではなく、タイプでお示しします。

4-1. 海外旅行や出張が多い方

①ブランド分散型と③旅行・保険補完型の組み合わせが候補になります。この層は、2枚持ちの効果がいちばんはっきり出ます。渡航先によって使えるブランドが変わる場合があること、保険の補償内容がカードによって異なり2枚で補い合える場合があること、の2点が理由です。

ただし、保険については重ねて申し上げます。

自動付帯か利用付帯か、補償の対象と期間はどうか、家族は対象に含まれるか。 ここは各社とも変更が入りやすい部分ですので、出発前に必ず最新の公式案内でご確認ください。 「以前はこうだった」という記憶や、更新されていない比較記事の記載を信じるのが、いちばん危ない進み方です。

4-2. ネットショッピングが中心の方

④ポイント集約型が向いています。

よく使うモールやサービスと相性のよいカードに寄せると、同じ買い物で受け取れる還元が変わってきます。一方で、④に寄せると国際ブランドが偏りやすくなりますので、「メインは経済圏、サブはブランド違い」という形にしておくと、両方の利点を取れます。

4-3. 生活圏に、よく行くお店がある方

②生活圏補完型です。

特定の店舗での優待は、その店に通う方にとって還元率の差より大きな金額になることがあります。エポスカードもこの系統にあたり、マルイでの使い方は完全ガイド(/epos-card-marui/)に、逆に強みが出にくいのはどういう方かはエポスカードをおすすめしない人をまとめた記事(/epos-card-osusume-shinai/)に整理しています。

4-4. 家計を分けて管理したい方

⑤用途分離型です。

私自身がいちばん恩恵を受けているのはこの形で、分け方は「固定費と変動費」「生活費と趣味」「個人と仕事」のどれかで十分だと思います。ただし、引き落とし口座まで分けるのは慎重にお考えください。 私のおすすめは「カードは分ける、口座は1つ」です。それだけで残高不足の事故は大きく減ります。

4-5. これから信用を育てていく段階の方

過去に支払いが遅れたことがある方、まだクレジットヒストリーが浅い方は、2枚目を急がないほうがよいと私は考えています。1枚のカードで遅れずに支払った月を積むほうが、確実に信用を育てるからです。枚数は、信用の量ではありません。

学生・無職・新社会人といった属性ごとの考え方は、審査は誰でも通るのかを検証した記事(/epos-card-shinsa/)をご覧ください。

そもそも信用情報に何が記録されるのかを知りたい方は、開示のやり方から延滞・債務整理の影響までをまとめた大型ガイド(/credit-info-kaiji/)が役に立つと思います。

5. エポスカードを1枚目に持っている場合の考え方

このサイトはエポスカードを軸に扱っていますので、その前提での話も書いておきます。

5-1. 「エポスの強みと重ならない方向」を選びます

エポスカードは流通系にあたり、一般的にはグループ店舗での優待や旅行にまつわる特典の面で語られることが多いカードです(全体像は、エポスカードとは何かを本音でレビューした記事(/epos-card-toha/)にまとめられています)。

同じ流通系をもう1枚持っても、生活圏が同じであれば強みは重なります。国際ブランドを分ける、あるいはよく使うネットサービスの経済圏に寄せる、といった方向のほうが、穴は埋まりやすくなります。なお、年会費や優待の具体的な内容は変更される場合がありますので、必ずエポスカード公式サイトの最新の記載でご確認ください。

5-2. ゴールドを目指しているなら、2枚目より先にやることがあります

エポスゴールドカードの招待(インビテーション)を目標にしている方は、2枚目を作る前に、1枚目の使い方を整えるほうが優先度が高いと私は考えています。支払いを2枚に分散させると、1枚あたりの利用実績が薄くなるからです。招待の条件は非公開とされる場合が多く断定はできませんが、支払いを分散させることが有利に働くと考える根拠は見当たりません。

招待が届く条件と、待っている間に何をすればよいのかについては、招待(インビテーション)の条件と育て方をまとめた記事(/epos-gold-invitation/)に、メリットとデメリットの検討は、エポスゴールドカードを正直にレビューした記事(/epos-gold-merit-demerit/)に書いています。また、「年会費無料のゴールドカード」と呼ばれるものには無料になる仕組みが何種類かありますので、2枚目としてゴールドを検討している方は、無料になる条件から選ぶ考え方を整理した記事(/gold-nenkaihi-muryo-hikaku/)を先にお読みいただくと、判断がぶれにくくなります。

5-3. 「乗り換え」なのか「追加」なのかを、はっきりさせます

「2枚目を作ったら、1枚目は解約したほうがよいのでしょうか」というご質問もよくいただきます。判断の材料は次の3点です。

  • 解約すると、そのカードで貯めたポイントは失効する場合があります
  • 長く使ってきたカードには、その分の支払い実績が積み上がっています
  • 利用可能額の合計は審査で見られるとされているため、使わないカードを持ち続けることが常に有利とは限りません

私の考えは「すぐに決めなくてよい」というものです。2枚目が定着するまで数か月は様子を見て、それでも1枚目を使っていなければ、そのとき検討すれば十分です。

6. 申し込む前に確認しておきたいこと

組み合わせが決まったあと、申し込みボタンを押す前に確認しておきたい点をまとめます。ここを飛ばすと、あとで面倒なことになりがちです。

6-1. 短期間にまとめて申し込まない

「決めきれないので、3枚とも申し込んで通ったものを使おう」。

この進め方は、おすすめできません。クレジットカードの申し込みをした事実は、信用情報機関に一定期間登録されるとされており、短期間に複数の申し込みが並ぶと、カード会社側から見て「資金繰りに困っているのではないか」という見え方になる場合があるとされています。

これは俗に「多重申込」と呼ばれる状態です。

私からの提案は、まず1枚に絞って申し込み、結果を見てから次を考えるという進め方です。通らなかった場合も、すぐに次を申し込まず、期間を空けるほうが安全とされています。2枚目を急いだせいで、半年間どのカードにも申し込みにくくなるというのが、いちばんもったいない結果です。

6-2. 与信枠は合計で見られます

すでにカードをお持ちの場合、それぞれの利用可能額の合計も審査の材料になるとされています。使っていないカードの枠も含めて評価される場合がありますので、「持っているだけだから関係ない」とは限りません。 利用可能額の考え方や、増額申請をするときの注意点は、増額のタイミングと審査の注意点をまとめた記事(/epos-zougaku/)で詳しく解説しています。

6-3. 申込内容は正確に記入します

年収・勤務先・勤続年数などは、正確に記入してください。

通りやすくするために事実と異なる内容を書くことは、絶対に避けてください。

これは審査上不利になるだけでなく、契約そのものに関わる問題になり得ます。正確に書いて通らなかったのなら、それは今のタイミングではなかったというだけです。恥ずべきことではありませんし、半年後には状況が変わっている可能性があります。

6-4. 今の支払い状況を先に確認します

もし現在、支払いが遅れている、あるいはリボの残高が残っているという状態であれば、2枚目の検討より先に、そちらの整理をおすすめします。これは意地悪で申し上げているのではなく、手数料を払いながら特典を集めるのは、差し引きで損になりやすい形だからです。

リボ払いの残高がなぜ減りにくいのか、その仕組みを数字で確かめたい方は、元本と手数料の内訳を分解して解説した記事(/ribo-heranai/)をご覧ください。また、信用情報に「異動」として登録される状態がどういうものかは、ブラックリストと呼ばれるものの正体と回復までの考え方をまとめた記事(/epos-black-list/)に書いています。事実を正確に知っておくと、無用な不安が減ります。

なお、申し込み時にキャッシング枠を希望するかどうかを選べる場合があります。必要がなければ、希望しないという選択もあります(使い方と返済方法は、キャッシングの使い方・返済方法を解説した記事(/epos-card-cashing/)をご覧ください)。

7. 2枚持ちで起きやすい失敗と、その防ぎ方

ここは、私が実際に見聞きしてきた失敗と、自分でやってしまった失敗の話です。2枚目を作ること自体より、作ったあとの運用のほうが事故は起きます。

7-1. 運用の工夫で防げる3つ

  • 引き落とし口座を分けない:どうしても分ける場合は、支払日をカレンダーに登録し、その3日前に残高を確認する運用にしてください
  • 年会費の請求月をメモしておく:使っていないカードの年会費ほど、もったいない支出はありません
  • 半年に一度、全部の明細を開く明細を見ないカードは、不正利用に気づくのが遅れます

7-2. 枠が増えた分だけ、使ってしまう

いちばん静かに進行する失敗です。2枚目を持つと、使える金額の合計が増えます。ところが、収入が増えたわけではありません。

かつての私は、ここを完全に取り違えていました。枠が増えたことを「余裕ができた」と受け取り、リボ払いの残高を積み上げたのです。毎月一定額を払っているので減っている実感はあるのですが、明細を開くと元本がほとんど減っていないのです。あの感覚は、今でもはっきり覚えています。

枠は、あなたのお金ではありません。

2枚持ちを始めるときは、この一文だけ覚えて帰っていただければ、この記事の役目はほとんど果たせたことになります。

8. よくある質問

8-1. 2枚目の審査は、1枚目より通りやすいのでしょうか

そのように言い切れる根拠はありません。 審査の基準は各社が定めており、公開されていません。確実に言えるのは、「1枚持っているから通る」という前提で複数に申し込むのは危ないということです。通らなかった場合の考え方は、審査に落ちた理由を解説した柱記事(/epos-shinsa-ochita/)に整理しています。

8-2. 2枚持つと、信用情報に有利になりますか

枚数によって信用情報の評価が上がるという説明は、一般にはされていません。 登録されるのは契約の内容と支払いの状況です。2枚持っていて片方の支払いが遅れれば、それはそのまま記録されます。逆に、1枚でも遅れずに支払っていれば、その記録が積み上がります。

自分の記録は、開示請求で自分で確認できます。手順は信用情報の完全ガイド(/credit-info-kaiji/)にまとめています。

8-3. 何枚まで持ってよいのでしょうか

明確な上限が公表されているわけではありませんが、管理できる枚数を超えると、支払日を見落とすリスクが上がります。 私の実感では、日常的に使うのは2枚程度が限界で、3枚を超えると支払日と引き落とし口座の組み合わせが頭に入らなくなります。3枚目を検討するときは、「3つ目の役割を説明できるか」を基準にしていただくとよいと思います。

8-4. 今リボの残高があります。それでも2枚目を作ってよいですか

私は、残高を減らすほうを先にすることをおすすめします。 これは審査の話というより、家計の話です。使える枠が増えることは、返済の助けにはなりません。

もし返済が苦しいと感じておられるなら、一人で抱えずに、早めにカード会社の窓口や公的な相談窓口へご相談ください。記事の末尾に窓口をまとめています。

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申し込み前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

条件は変わることがありますので、気になったカードは公式サイトで最新の内容をご確認ください。

9. まとめ|チェックリスト

最後に、この記事の要点をチェックリストにまとめます。

  • 2枚目は「良いカード」ではなく「1枚目の穴を埋めるカード」で選びます。 穴がなければ、2枚目は不要です
  • 穴の大きさは、直近3か月の明細の上位10件で確認できます。 ポイントも優待も効かなかった支払いの合計が、その穴です
  • 組み合わせの軸は3つ。 ①国際ブランドを分ける、②足りない機能を補う、③管理できる範囲に収める
  • 組み合わせのタイプは5つ。 ①ブランド分散型/②生活圏補完型/③旅行・保険補完型/④ポイント集約型/⑤用途分離型
  • ポイントは分散させず、メイン1枚に集約します。 カードは分けても、引き落とし口座は1つにまとめます
  • 申し込みは1枚ずつ。 短期間に複数申し込む形は避け、申込内容は正確に記入します
  • 枠が増えても、収入は増えていません。 使える金額と使ってよい金額は別物です
  • 年会費・還元率・保険の付帯条件・優待は変更される場合があります。 判断の前に、必ず各カードの公式サイトで最新の記載をご確認ください
  • 今、返済が苦しい状況にあるなら、比較より先にご相談を。 カード会社の窓口や法テラス等の公的窓口があります

ここまでお読みいただいて、「自分にはまだ2枚目は要らないかもしれない」と感じた部員さんもいらっしゃると思います。もしそうだとしても、何も失っていません。むしろ、役割のないカードを1枚増やして、支払日を1つ増やす未来を避けられたということです。

私は遠回りをしました。

枚数が増えれば余裕ができると勘違いして、使える枠の合計を「自分のお金」と思い込んだ時期があります。そこから抜け出せたのは、特別な方法を見つけたからではなく、遅れずに支払う月を、ひとつずつ積んだだけです。還元率も優待も、来年には変わっているかもしれません。けれど、今月遅れずに支払った記録は、誰にも消せません。

信用は、買うことも借りることもできません。積み上げるしかないのです。

サービスは変わる。信用は、積むしかない。

支払いに困ったときの相談窓口

読み進めるうちに「今の支払いのほうが心配だ」と感じられた方は、比較よりも先に、次の窓口にご相談ください。相談は無料または低額で受けられる場合があります。

  • カード会社の窓口:支払いが難しいと分かった時点で、早めに連絡することが基本です
  • 法テラス(日本司法支援センター):収入等の条件を満たす場合、無料の法律相談や費用の立替制度を利用できる場合があります
  • 日本クレジットカウンセリング協会:多重債務に関する相談を受け付けています
  • 消費生活センター(消費者ホットライン「188」):お住まいの地域の窓口につながります

なお、債務整理は選択肢の一つであり、すべての方に適した方法ではありません。適否の判断は個別の事情によりますので、専門家や公的窓口にご確認ください。

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参考(一次情報)

  • 各クレジットカード会社の公式サイト(年会費・ポイント・優待・付帯保険・国際ブランドの案内)
  • 各国際ブランドの公式サイト(加盟店・対応サービスの案内)
  • エポスカード公式サイト/会員専用サイト「エポスNet」(カードの種類・年会費・特典・利用明細・利用可能額の確認)
  • CIC(株式会社シー・アイ・シー)公式サイト
  • JICC(株式会社日本信用情報機構)公式サイト
  • 全国銀行個人信用情報センター(KSC)公式サイト
  • 金融庁公式サイト(貸金業法・クレジットに関する情報)
  • 日本クレジット協会公式サイト(割賦販売法に関する情報)
  • 消費者庁公式サイト(景品表示法・表示に関する情報)
  • 法テラス(日本司法支援センター)公式サイト/日本クレジットカウンセリング協会公式サイト
  • お住まいの自治体の消費生活センター(消費者ホットライン「188」)

※本記事に記載しているカードの仕様・年会費・ポイント還元率・優待・付帯保険の条件・国際ブランドの対応状況などは変更される場合があります。最新の情報は必ず各公式サイトでご確認ください。また、本記事は一般的な情報の解説であり、個別の事案に対する助言ではありません。具体的な対応は各社の窓口または専門家・公的窓口にご相談ください。

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