※本記事にはプロモーションを含みます。
こんにちは。しんようノート「リボる部」部長です。
「学生 クレジットカード おすすめ」と検索して、この記事にたどり着いてくださった部員さん。ネットショッピングで必要になった、サブスクの支払いに要る、旅行の予約でカードを求められた。きっかけは人それぞれだと思います。
ただ、検索結果を開いてみて、少し疲れませんでしたか。どのサイトも「学生におすすめの15枚」といった具合にカードを並べていて、上から読んでいくとどれも良さそうに見えてしまううえ、そこに書かれた還元率や年会費は記事が書かれた時点の情報だからです。そこでこの記事では、カードを上から並べる形は取りません。お伝えするのは、半年後でも来年でも使える「学生の1枚目の決め方」です。

先に、結論を三つ申し上げます。
- 学生のカードは「在学中」だけでなく「卒業後」まで見て選びます。 学生向けの優遇には在学中に限られるものと卒業後も続くものがあり、ここを見ずに選ぶと、社会人になった年に「こんな条件だったのか」と気づくことになります
- 選ぶ軸は3つです。 ①卒業後も負担にならない年会費か、②自分の生活圏と支払い方法に合っているか、③卒業後に育てられるカードか
- 最初の1枚は「新しい支出」を増やすために作るものではありません。 すでに払っているもの(携帯代、サブスク、日用品)を1枚に寄せるだけで、学生のうちから利用の記録が積み上がっていきます
三つ目については、私自身の失敗が背景にあります。私が最初のカードを持ったのも学生の頃でしたが、当時の私は明細をほとんど見ていませんでした。 リボ払いという選択肢があることは知っていても、その仕組みは理解しておらず、「毎月同じ額でいいなら楽だ」という程度の認識で使い、毎月支払っているのに残高が減らないという時期を、その後何年も過ごすことになります。
ですので、この記事は「どのカードがいちばんお得か」という記事ではなく、最初の1枚で遠回りをしないための記事です。なお、特定のカードの年会費・還元率・付帯保険の条件・申込可能年齢を、数字で断定することはいたしません。 最新の条件は、必ず各カードの公式サイトでご確認ください。
「まず1枚、実物の条件を見てから考えたい」という部員さんへ。エポスカードの申込条件・年会費・特典の最新の内容は、以下からご確認いただけます。条件は変更される場合がありますので、判断の前に公式の記載をご覧ください。
条件は変わることがありますので、気になったカードは公式サイトで最新の内容をご確認ください。



それでは、一緒に見ていきましょう。
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✓ しんようノートの編集方針
当サイトは、公的機関の一次情報を確認して記事を作成し、メリットだけでなくデメリットや注意点も公平にお伝えします。「必ず審査に通る」といった断定的な表現は使用しません。支払いにお困りの方には、公的な相談窓口もご案内しています。
1. 学生向けのクレジットカードは、何が「学生向け」なのでしょうか
まず、言葉の整理からです。ここが曖昧なまま比較に入ると、「学生専用」と書いてあるだけで良いカードに見えてしまいます。
1-1. 違いがあるのは、カードそのものより「申込条件」と「在学中の扱い」です
「学生向けカード」と呼ばれているものには、学生を対象とした申込枠が用意されているもの(一般のカードとは別に、在学中の方を対象とした申込の区分が設けられている)と、在学中に限って条件が優遇されるもの(年会費や特典の一部が在学期間中だけ有利になる)の二つの意味があります。
「学生専用」という呼び方は商品名の一部であることも多く、それだけで内容が決まるわけではありません。



つまり、「学生向け」という言葉自体に情報量はあまりないのです。
見るべきなのは、「在学中はどうなるのか」「卒業したらどうなるのか」の二つです。カードそのものの仕組みをまだ押さえきれていない場合は、クレジットカードの基本を解説した記事(/epos-card-toha/)を先にご覧ください。
1-2. 学生のうちに1枚持っておくと効いてくる理由
クレジットカードを使って、期日どおりに支払う。この繰り返しは、信用情報機関に利用と支払いの記録として登録されていくとされています。



いわゆる「クレヒス(クレジットヒストリー)」です。
この記録は、後から買うことも、まとめて作ることもできません。時間をかけて積むしかないものです。だからこそ、支出の規模が小さい学生のうちに始めておくと、金額の大小にかかわらず「遅れずに支払った月」を積み上げられます。仕組みの詳細は、信用情報の完全ガイド(/credit-info-kaiji/)にまとめています。
ただし、記録が積み上がるのは「遅れずに支払った場合」です。 延滞してしまえば、積み上がるのは逆方向の記録になります。カードを持つこと自体が信用を作るのではなく、期日を守った月の数が信用を作ります。
1-3. 逆に、いま急いで作らなくてよい場合
正直なところ、全員が今すぐ1枚持つべきだとは思いません。次に当てはまる場合は、いったん立ち止まっていただくほうが安全です。
- 現金やデビットカードで足りていて、特に困っていない
- 自分の毎月の支出額を把握していない:把握していない状態で後払いの手段を持つと、支出は増えやすくなります
- 口座の残高を頻繁に切らしている:引き落としに間に合わない可能性が高く、延滞の記録につながります
- 家族の同意が得られていない(未成年の場合)
なお、「学生だと審査に通らないのではないか」という不安については、学生・無職・新社会人の審査を扱った記事(/epos-card-shinsa/)で整理しています。本記事では審査の可否そのものは扱わず、申し込む前に自分で確かめられることに絞ります。
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2. 申し込む前に確かめておきたい、3つの前提


比較の前に、ここだけは確認しておいてください。カードを選ぶ話ではなく、申し込む資格と、申込書の書き方の話です。
2-1. 年齢の条件(成年年齢と、カード会社ごとの申込条件は別の話です)
ただ、ここで混同しやすいのが、「成年年齢が18歳であること」と「そのカードに18歳で申し込めること」は別の話だという点です。
カードの申込可能年齢や条件は、各社が個別に定めています。一般には「高校生を除く」といった条件が案内されることが多いのですが、この条件は会社ごとに異なり、変更されることもあります。
ですので、年齢については、①公式サイトで申込条件の欄を開き、②「対象年齢」「高校生の扱い」「在学の条件」の記載を読み、③判断がつかない場合はカード会社の窓口に問い合わせる、という順で進めてください。ここは記事の情報より、公式の最新の記載のほうが確実です。
2-2. 親権者の同意が必要になる場合があります
未成年の方が申し込む場合、親権者の同意を求められることが一般的とされています。また、成年に達していても、カード会社によっては学生の申し込みについて家族への確認を行う運用があると案内されている場合があります。
この点でお伝えしたいのは、「同意が要るかどうか」より「家族に話しておくかどうか」のほうが大事だということです。私は学生の頃、カードを作ったことを家族に言いませんでした。困ったことがあってもなお言えず、一人で抱え込む時期が長引きました。最初に一言伝えておくだけで、防げた遠回りだったと思っています。
2-3. 収入欄の書き方(事実と異なる申告は絶対にしない)
申込書には、職業や収入を記入する欄があります。「アルバイト収入をどう書けばいいのか」という疑問をよく見かけますので、考え方を整理します。
- 職業欄:在学中であれば「学生」に該当する区分を選ぶのが一般的です
- 年収欄:アルバイト等のご自身の収入を、実際の金額で記入します。仕送りや奨学金の扱いは申込フォームの案内に従い、判断がつかない場合はカード会社の窓口に確認します
- 在学情報:学校名・学年・卒業予定年月などを求められる場合があります
そして、ここは強くお伝えします。収入や職業について、事実と異なる内容を書くことは絶対にしないでください。
多く書けば有利になるように思えるかもしれませんが、申告内容は確認の対象になり得ますし、事実と異なる申告は契約上の問題につながります。私がこの媒体で何度も同じことを書いているのは、信用というのが「本当のことを書いた記録」の積み重ねだからです。
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3. 比較の前に決めておきたい、3つの軸
ここからが選び方の本題です。軸を決めずに比較記事を読むと、特典の数が多いカードがいちばん良く見えてしまいます。 けれど、使わない特典の価値は0円です。
3-1. 軸①:在学中だけでなく、卒業後も負担にならない年会費か
学生カードの話でいちばん見落とされやすいのが、ここです。年会費については、①ずっとかからないとされているもの、②在学中は優遇され卒業後は通常の扱いに戻るとされているもの、③一定の条件(年間の利用額など)を満たすと優遇されるとされているもの、が案内されています。
問題になりやすいのは②です。 在学中は負担がなく使えていたのに、卒業した年に条件が変わり、「気づいたら年会費が発生していた」という形です。しかも、その頃には社会人生活が始まっていて、明細を細かく見る余裕がないことも多いのです。年会費が発生すること自体が悪いのではなく、知らないまま発生することが問題です。
探すのは、①「在学期間中は」といった期間の限定があるか、②卒業後の切り替え(一般カードへの自動切替など)の案内があるか、③年会費が発生する場合に回避する条件が用意されているか、の3点です。年会費の「無料」にどういう種類があるのかは、年会費無料のゴールドカードを仕組みから分類した記事(/gold-nenkaihi-muryo-hikaku/)で4タイプに整理しています。学生カードにもそのまま当てはまる考え方です。


3-2. 軸②:自分の生活圏と支払い方法に合っているか
二つ目の軸は「使う場所」です。確認していただきたいのは、この3か月に自分が実際にお金を使った場所です。頭で考えるのではなく、銀行アプリの出金履歴やスマホ決済の履歴を開いて、上から10件を見てください。おそらく「コンビニ・スーパー」「ネット通販・サブスク」「通信費・交通費」「書籍・教材」「外食」のどれかに偏っているはずです。
この偏りに合っているカードが、あなたにとっての「良いカード」です。 逆に、ガソリン代の優遇が手厚いカードは、車に乗らない学生にとっては存在しないのと同じです。もう一つ、国際ブランドの確認も忘れないでください。よく使うネットサービスの決済画面に、どのブランドのマークが並んでいるかを見れば分かります。
3-3. 軸③:卒業後に「育てられる」カードか
三つ目は、この媒体らしい軸です。カードには、利用を続けることで上位カードの案内が届く場合があるという運用が知られています。エポスカードでいえばゴールドの招待がそれにあたります。招待の条件は各社とも公開されていないことが多く、断定はできません。 ただ、共通して言えるのは、同じカードを長く、遅れずに使い続けた実績が土台になるということです。
ここで大事なのは、「学生のうちに作った1枚を、卒業後も持ち続けられるか」という視点です。卒業のタイミングで解約して別のカードに作り直すと、そのカードでの利用実績は途切れます。解約は自由ですし乗り換えが悪いわけでもありませんが、育てる前提で選ぶなら、卒業後も使い続けられる条件のカードを最初に選んでおくほうが、遠回りが少ないのです。
若い頃の私は、カードを「支払いを先送りする道具」だと思っていました。実際にはその逆で、カードは「期日を守れる人だ」と示すための道具です。示し続けた結果が、後から選択肢になって返ってきます。
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4. 学生向けカードを5つのタイプに分けて比較します


さて、比較です。ただし、この記事では特定のカード名を並べる形は取りません。 年会費・還元率・優待は変更が頻繁で、記事の数字が古くなった瞬間に読んでくださった方が損をするからです。代わりに、「学生にとっての性格」でカードを5つのタイプに分けます。
4-1. タイプ別の比較表
| タイプ | 何が特徴か | 在学中と卒業後の扱い | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ① 学生専用型 | 学生を対象とした申込枠・特典が用意されているもの | 在学中の優遇が中心。卒業後は一般の扱いに切り替わる場合がある | 初めての1枚として、まず持つこと自体を優先したい人 |
| ② 生活圏密着型 | 特定の店舗・商業施設・チェーンでの優待が中心 | 優待は在学中か卒業後かに関係なく、その店を使うかどうかで決まる | 買い物の場所が固定されていて、生活圏がはっきりしている人 |
| ③ ネット・サブスク型 | ネット通販や定額サービスでの支払いに強みがあるとされるもの | 学生か社会人かで扱いは変わりにくい | 支出の大半がオンラインに寄っている人 |
| ④ 育成・昇格型 | 利用実績に応じて上位カードの案内が届く場合があるとされるもの | 卒業後も持ち続ける前提で価値が出る | 1枚を長く育てて、将来ゴールド等を狙いたい人 |
| ⑤ 銀行・キャッシュレス連携型 | 銀行口座やスマホ決済との連携が前提になっているもの | 連携先を使い続けるかどうかで価値が決まる | すでに使っているスマホ決済や銀行アプリに寄せたい人 |
※上記は一般に案内されている内容をもとにしたタイプ分けであり、条件は変更される場合があります。順位や優劣を示すものではありません。最新の内容は各カードの公式サイトでご確認ください。
この表でお伝えしたいのは、「①が初心者向けで⑤が上級者向け」といった順番はないということです。5つは並列で、どれが合うかはあなたの生活のほうで決まります。
条件は変わることがありますので、気になったカードは公式サイトで最新の内容をご確認ください。
4-2. 表の読み方
表の使い方を補足します。
- タイプは重なります。 実際のカードは「②かつ④」といった形になっていることが多く、きれいに1つへ収まるとは限りません。重なっている場合は、自分がどちらの目的で持つのかを決めてください
- タイプが分かったら、公式サイトで3点だけ確認します。 ①卒業後の年会費、②自分がよく使う場所での扱い、③国際ブランド
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5. タイプ別の向き・不向き
5つのタイプそれぞれについて、向く方・合わない方と、申し込む前に確認していただきたい点を整理します。
5-1. ① 学生専用型
確認すべき点:卒業後の扱い(一般カードへ切り替わるのか、年会費が発生するのか)を、申し込む前に公式サイトで必ず確認してください。
5-2. ② 生活圏密着型
確認すべき点:優待の対象が「その施設の中だけ」なのか「一般の加盟店でも使えるのか」の区別です。この型は、生活圏が変わった瞬間に価値が落ちます。実例は、マルイでの使い方をまとめた記事(/epos-card-marui/)をご覧ください。
5-3. ③ ネット・サブスク型
確認すべき点:サブスクは「使っていないのに払い続ける」が起きやすい支払いです。 この型を選ぶ場合は、契約中のサブスクを一覧にして月に一度見直す習慣をセットにしてください。私は学生の頃、契約を忘れていたサービスを1年以上払い続けたことがあります。
5-4. ④ 育成・昇格型
確認すべき点:上位カードの案内が届く条件は、各社とも公開していないことが多く、断定はできません。 「この金額を使えば必ず招待が来る」という説明を見かけても、鵜呑みにしないでください。考え方はゴールドカードの招待を解説した記事(/epos-gold-invitation/)にまとめています。なお、招待のために支出を増やすのは本末転倒です。
5-5. ⑤ 銀行・キャッシュレス連携型
確認すべき点:連携の条件は変更されやすい領域です。 還元の条件やキャンペーンは特に変わりますので、「今の条件がずっと続く」という前提では選ばないでください。
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6. 使い道は「新しい支出」ではなく「すでに払っている支出」から
カードを持ったあとの話です。ここを外すと、どのカードを選んでも同じ結果になります。
6-1. 固定費を1枚に寄せる
私が最初におすすめしているのは、すでに毎月払っているものを、そのカードに寄せることです。
スマホ・通信費、サブスク、定期購入の日用品、一人暮らしの方であれば電気・ガス・水道などが代表例です。これらはカードを持っていなくても払っているお金ですから、支払い方法を変えるだけで支出は増えず、それでいて記録は積み上がっていきます。
逆に避けていただきたいのは「ポイントのために買う」です。ポイントは支出の副産物であって、目的ではありません。使い道や失効を防ぐ考え方は、エポスポイントの使い道・交換先をまとめた記事(/epos-point-koukan/)に整理しています。還元率が何パーセントであっても、買わなければ支出は0円で、その効率には勝てません。
6-2. 支払方法は一括払いを既定にする
これは、部長からの最も強いお願いです。支払い方法は、原則として一括払いにしてください。
リボ払いや分割払いには手数料がかかるとされており、支払いが長引くほど負担は増えていきます。
私が学生の頃にした失敗は、まさにここでした。「毎月の支払いが一定になる」という説明を、私は「支払いが楽になる」という意味だと受け取ったのです。実際には、毎月の支払額のうち手数料に充てられる部分があり、元本の減り方はその分ゆっくりになるという仕組みでした。計算の考え方は、リボ払いが減らない・終わらない理由を解説した記事(/ribo-heranai/)にまとめています。まだリボ払いを使っていない今のうちに読んでおいていただけると、私と同じ遠回りを避けられると思います。
6-3. 学生のうちの1年が、卒業後に効いてくる理由
利用と支払いの記録は、金額の大きさではなく、期間と継続性で積み上がっていく面があります。月に数千円の支払いであっても、遅れずに続けた月数は残ります。学生の4年間は、それだけで十分な長さです。
社会人になってから、住まいの契約や上位カードの申し込みなど、信用が問われる場面は必ず来ます。そのときに効いてくるのは、その時点の年収だけではなく、それまでに積んできた記録でもあるとされています。私は30代になってから初めて自分の記録を開示しました。もっと早く見ていればよかった、というのが正直な感想です。
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7. 申し込む前に確認しておきたいこと
カードを決めたあと、申し込みの直前に確認していただきたいことを4つ挙げます。
7-1. 短期間に何枚も申し込まない
「どれか1枚は通るだろう」と考えて、同時期に複数のカードへ申し込む方がいらっしゃいますが、これは避けてください。
申し込みの事実は信用情報機関に一定期間登録されるとされており、短期間に申し込みが集中している状態は、その後の審査で不利に働く場合があると説明されています。登録期間の長さは機関や情報の種類によって異なりますので、正確な内容は各信用情報機関の公式サイトでご確認ください。
進め方としては、1枚に申し込み、結果が出てから次を考えるという順序です。通らなかった場合も、慌てて次に申し込むのではなく、いったん期間を空けて理由を整理するほうが近道になります。考え方は審査に落ちた理由を解説した柱記事(/epos-shinsa-ochita/)にまとめています。


7-2. 利用可能額は「使ってよい金額」ではありません
カードには利用可能額(限度額)が設定されます。学生の場合、一般に比較的小さめの金額から始まることが多いとされていますが、具体的な金額は個別の判断によりますので断定はできません。
申し上げたいのは金額の大小ではなく、利用可能額は「使える上限」であって、「使ってよい金額」ではないということです。カードで払ったお金は、翌月に自分の口座から出ていきます。 枠が増えても、収入は1円も増えていません。増額の考え方は、利用可能額の増額を扱った記事(/epos-zougaku/)にまとめていますが、学生のうちは急ぐ必要はないと私は考えています。


7-3. リボ払いの初期設定と「あとからリボ」に注意します
申し込みの画面や入会後の案内で、支払い方法の初期設定がリボ払いになっている場合や、リボ払いへの変更を案内される場合があります。 また、利用後に支払い方法をリボ払いへ変更できる仕組み(いわゆる「あとからリボ」)が用意されていることもあります。
これらは仕組みとして用意されているものであり、それ自体が悪いわけではありません。ただ、手数料がかかるとされている以上、意図せず設定されている状態は避けたほうが安全です。確認していただきたいのは、①申込時の支払い方法の初期設定、②入会後に会員専用サイトで支払い方法を変更できるか、の2点です。ポイントの上乗せを理由にリボ払いへ変更するのも、私はおすすめしません。
7-4. 支払日と口座残高の管理を先に決めておきます
最後は、いちばん地味で、いちばん効く話です。カードを持つ前に、「締め日」と「支払日」を確認し、口座に入金するタイミングを決めてください。
アルバイトの給料日と支払日の関係を把握しておくだけで、延滞のリスクは大きく下がります。
私が今も守っているルールは、「入金は支払日の前日までに済ませる」というものです。当日の朝に入金すれば間に合う場合もありますが、金融機関やカード会社の処理のタイミングによって扱いが異なることがあり、当日の入金は安全とは言えません。締め日・支払日の仕組みと残高不足に気づいたときの動き方は、締め日・支払日を解説した記事(/epos-shimebi-shiharaibi/)にまとめています。もし一度でも「残高が足りないかもしれない」と思ったら、気づいた時点でカード会社の窓口に連絡してください。
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8. よくある質問
学生の方から寄せられやすい疑問を、6つ整理します。
8-1. アルバイトをしていないと、カードは作れないのでしょうか
「作れない」と断定はできませんし、「作れる」とも申し上げられません。 審査の基準は各社が個別に定めており、公表されていないためです。一般論として、審査では収入だけでなく申込内容全体が総合的に見られると説明されています。確実なのは、事実を正確に記入して申し込むことだけです。詳しくは学生・無職・新社会人の審査を扱った記事(/epos-card-shinsa/)をご覧ください。
8-2. 在学中に作ったカードは、卒業したらどうなるのでしょうか
カードによって異なります。一般には卒業後に一般カードへ切り替わる扱いが案内されることがありますが、切り替えのタイミングや年会費の扱いは各社で異なり、変更されることもあります。申し込む前に、公式サイトの「学生」「在学期間」に関する記載を確認してください。
8-3. 家族カードとどちらがよいのでしょうか
目的によります。家族カードは契約者である家族の信用にもとづいて発行されるものとされており、利用の記録がどう扱われるかは本人名義のカードとは異なる場合があります。「自分の信用を積み上げたい」のであれば本人名義のカードが目的に合っています。目的で選ぶのが答えだと思います。
8-4. 留学や卒業旅行を考えています。海外旅行保険は付いているのでしょうか
カードによって異なります。付帯している場合でも、自動的に有効になるもの(自動付帯)と、旅行代金の支払いなど条件を満たすと有効になるもの(利用付帯)があり、扱いは変更されることもあります。 特に留学のような長期の渡航では、付帯保険の対象期間に上限が設けられていることが一般的とされています。比較の考え方は、海外旅行保険を付帯条件から比較した記事(/kaigai-hoken-card/)に整理しています。
8-5. 2枚目はいつ作ればよいのでしょうか
急ぐ必要はありません。まずは1枚目を、遅れずに使い続けることが先です。2枚目が効いてくるのは、「1枚目が使えない場面に出会ったとき」「1枚目に足りない機能があるとき」の2つだと私は考えています。考え方は、2枚目を1枚目との組み合わせで選ぶ方法をまとめた記事(/card-2maime/)に書きました。枚数を増やすことが目的にならないよう、役割で数えてください。
8-6. 学生のうちにカードを作ると、後で不利になることはありませんか
カードを持つこと自体が不利になるという説明は、私は見たことがありません。不利になるとすれば、それは「持ったこと」ではなく「延滞したこと」です。 支払いが遅れた記録は信用情報機関に登録されるとされており、その後の審査に影響する場合があります。持つかどうかより、持ったあとに期日を守れる状態を作れるかどうかで判断してください。
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条件は変わることがありますので、気になったカードは公式サイトで最新の内容をご確認ください。
9. まとめ|チェックリスト


最後に、この記事の要点をチェックリストにまとめます。
- 学生カードは「在学中」だけでなく「卒業後」まで見て選びます。 在学中の優遇が中心のタイプは、卒業後の扱いを必ず公式サイトで確認します
- 選ぶ軸は3つ。 ①卒業後も負担にならない年会費か、②自分の生活圏と支払い方法に合っているか、③卒業後に育てられるカードか
- タイプは5つ。 ①学生専用型/②生活圏密着型/③ネット・サブスク型/④育成・昇格型/⑤銀行・キャッシュレス連携型。順位はなく、あなたの生活のほうで決まります
- 申込前に3つの前提を確認します。 年齢の条件(公式で確認)、親権者の同意の要否、収入欄の正確な記入。事実と異なる申告はしません
- 使い道は、すでに払っている支出から。 固定費を寄せるだけなら、支出は増えずに記録だけが積み上がります
- 支払い方法は一括払いを既定にします。 リボ払いの初期設定と「あとからリボ」には特に注意します
- 利用可能額は「使ってよい金額」ではありません。 枠が増えても、収入は増えていません
- 申し込みは1枚ずつ。入金は支払日の前日までに。 締め日と支払日は、カードを持つ前に確認しておきます
- 年会費・還元率・付帯保険の条件・優待・申込条件は変更される場合があります。 判断の前に、必ず各カードの公式サイトで最新の記載をご確認ください
「思ったより慎重な記事だな」と感じられた部員さんもいらっしゃると思います。私が学生の頃にこの記事を読んでいたら、少し退屈だと思ったはずです。けれど私はその後、退屈だと思って読み飛ばした部分で遠回りをしました。特別に不運だったわけではなく、知らなかっただけです。
学生のうちに持つ1枚は、あなたの信用の1行目になります。1行目に書かれるのは、還元率でも特典でもなく、「この人は、期日を守った」という記録だけです。月に数千円の支払いを、遅れずに続けた月が積み上がっていきます。それだけで十分です。
信用は、買うことも借りることもできません。積み上げるしかないのです。



サービスは変わる。信用は、積むしかない。
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支払いに困ったときの相談窓口
もし「今月の引き落としが厳しい」「気づいたら残高が増えていた」という状態になったときは、一人で抱えずに、次の窓口へご相談ください。相談は無料または低額で受けられる場合があります。
- カード会社の窓口:支払いが難しいと分かった時点で、早めに連絡することが基本です
- 法テラス(日本司法支援センター):収入等の条件を満たす場合、無料の法律相談や費用の立替制度を利用できる場合があります
- 日本クレジットカウンセリング協会:多重債務に関する相談を受け付けています
- 消費生活センター(消費者ホットライン「188」):お住まいの地域の窓口につながります
- 学校の学生相談窓口・学生課:奨学金や生活費に関する相談先を紹介してもらえる場合があります
なお、債務整理は選択肢の一つであり、すべての方に適した方法ではありません。適否の判断は個別の事情によりますので、専門家や公的窓口にご確認ください。
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参考(一次情報)
- 各クレジットカード会社の公式サイト(申込条件・対象年齢・年会費・優待・付帯保険・国際ブランドの案内)
- エポスカード公式サイト/会員専用サイト「エポスNet」(年会費・特典・利用明細・利用可能額・支払い方法の確認)
- 各国際ブランドの公式サイト(加盟店・対応サービスの案内)
- CIC(株式会社シー・アイ・シー)公式サイト(信用情報の開示・登録内容の案内)
- JICC(株式会社日本信用情報機構)公式サイト
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)公式サイト
- 法務省公式サイト(民法の成年年齢に関する案内)
- 金融庁公式サイト/日本クレジット協会公式サイト/消費者庁公式サイト
- 法テラス(日本司法支援センター)公式サイト/日本クレジットカウンセリング協会公式サイト
- お住まいの自治体の消費生活センター(消費者ホットライン「188」)
※本記事に記載しているカードの仕様・申込条件・対象年齢・年会費・ポイント還元率・優待・付帯保険の条件などは変更される場合があります。最新の情報は必ず各公式サイトでご確認ください。また、本記事は一般的な情報の解説であり、個別の事案に対する助言ではありません。具体的な対応は各社の窓口または専門家・公的窓口にご相談ください。







